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多摩美術大学絵画科油画専攻合格者作品時間をかけ隅々までしっかりと描き込まれたデッサンです。 時には考えるだけでなく、手を動かし描けるだけ描くことで、完成のイメージの幅がより増えることでしょう。
武蔵野美術大学造形学部映像学科 対策多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科 対策・雑誌一冊だけを用いたコラージュで、都会のミクロな喧噪から空の広がりまで、膨張感を感じる作品です。 この画面枠の外側まで想像したくなる雰囲気を有しています。
武蔵野美術大学造形学部油絵学科合格者作品自画像を真正面から描いた力作です。 体の形の曖昧さが気になりますが、ポーズや表情に少しの動きを付け描き切っています。 眼鏡というアイテムも有効に描けています。
横浜美術大学絵画コース合格者作品鏡の内と外に不自然な世界観を与えるとで、意外性のある作品となっています。 日常的なモチーフから、鏡内の影のシルエットや、割れた卵からこぼれる液体、、、様々なストーリーを感じることが出来ます。
画面に転がる異形の物体は、可愛らしいシルエットの中に、狂気に満ちた描写が施され異様な存在感を放っています。 見る側はこの物体に、モノや事を重ね合わせる事で、様々な問題を彷彿させる作品になっています。
東京造形大学絵画専攻領域合格者作品単一の単位で鉛筆を動かし描かれたデッサンです。 凹凸やディテールは、 細かい塗りの重なりによって表現され、一見何が描いてあるか分からないが、よーく見てみると手が描かれていて点描で描かれた作品の様にも見えます。 作者のねらい通りの作品になりました。
白を基調とした画面内に、繊細な鉛筆のトーンで描かれています。 ボタンの配置等、最小限の要素で画面を納め、手の描写に視線を集めるよう工夫されています。
植物の描かれ方に、作者の世界観が広がる作品です。 植物のモチーフに変化を与えることで、様々な形が生まれ、見る側に多様な感覚を与えています。
米をモチーフとして手渡され、規則的に並べられた状態からあ、ある状態の動作を加えそれらを崩すことでテーマ性を与えています。 説明的にならず、自然に出題に反応した秀作です。
たった3コマで見事に表現されています。 右から左へ、手前から奥へ、と行った動き、および視点の誘導が出来ると、より強固なものとなるでしょう。
デッサンでは量・空間・構造・形態などあらゆる点を意識しなければいけません。 しかし実際は、それらが全て同時に存在する一つの状況があるだけです。浪人をし技術を身につけるとついついそれに依存し目の前の現実を無視して進めてしまう事がよくあります。 このデッサンで作者はこれまでに培った技術を素直に目の前の状況に委ねています。 それはとても繊細なやりとりで決して楽ではありませんが、全体のバランスを気にする作者の粘りを感じます。 空間や形態については更なる発見と理解に努めて欲しいところですが、量感や動きが気持ち良く表現された良いデッサンです。 (渥美 雅史)
このデッサンはコンクールにて制作されたものです。 石膏デッサンではまず描かれた石膏象が違和感無くその石膏像であるという事が強く求められます。 そのためには自分の作品に対する既成概念をなるべく排し、物を見るのと同じ様に自らの作品を客観的に見つめ、常に根底から自らの仕事を問い直すことを反復し続ける必要があります。 その反復作業は時には辛く、とても集中力を必要とします。 作者は最後まで油断することなく自らの作品と厳しく対峙し常に客観視を怠る事無く完成させています。 その反復作業によってこそ本来存在するような世界に近づいていくのだと思います。 その上でこの作者は石膏デッサンではありながらも独自の感性や感覚を意欲的に取り込み見事調和させる事によって一枚の作品として昇華させています。 自身を厳しく律し緊張感を持って取り組んだ結果、観る人が画面にマイナスから入るのではなく、あくまで自然に、石膏自体の持つ美しさ、その石膏を取り巻く空間、作者の感性、感覚に酔いしれる事ができるのです。 欲を言えば背景のトリミングに少々難ありです。作者はこのデッサンを通じて多くの事を学べるのではないかと思います。 (大屋 和博)
多摩美術大学日本画学科現役合格者作品自画像と鏡がモチーフの構成課題ですが、この作品からは少し不気味なような作者独特の世界観が表現されていて、一枚の作品として充分に鑑賞できる内容となっています。(菅原 道朝)
武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格者作品モチーフの表現がよくわからないものになってしまっていますが、 迫力のある構図が魅力的です。
見える世界と見えない世界を、描く事と描かずに感じさせることでうまく表現されています。 画面内の線のバランス、面積のバランスにもう少し工夫や意外性がが欲しいところです。
多摩美術大学生産デザイン学科、プロダクトデザイン学科合格者作品思い切りよく鉛筆をのせているため、タイヤの重量感がよく出ています。中の角材にも気を使いたかったですね。
モチーフを見た時の最初の感動や、その場に流れる空間は、時間の経過と共に変質していきますが、 ドローイングを行うことで、ファーストインプレッションを作品の中に留めることができます。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科合格者作品アリアス像植物と石膏像の色味がきちんと描き分けられています。ガラスの質感も綺麗に表現されています。
全体に手数が足りないことと、植物の線が堅くなってしまったことが気になりますが、 動きのある踊るような構図が愉しい一枚です。
自然な光、安定した形、パジャントの持つ雰囲気を上手く捉えられています。 こつこつ時間をかけて描いたので、細かいところまで気を使って描写されていて好感が持てます。 (鈴木 文)
手前の花のこちらに迫ってくる様子が非常に丁寧に描かれていて、作者のそれを見せたいという強い意志を感じます。 それだけに奥の石膏が描き切れていないのが残念です。(本多 翔)
東京芸術大学絵画科油画専攻合格者作品このような作品は、下手をするとマンガやイラストの様な作品に陥ってしまい易いのですが、彼の作品の場合は、その点を構成力と画面に込めた物語性によって上手くまとめています。 彼は、この作品をきっかけに、大学合格へと駆け抜けていく事になります。
デザイン工芸科対策モチーフそれぞれが安定して描かれています。手前と奥のカップ麺の書き込みが少々オーバー気味なので、もう少し自然な表現が出来ると良いでしょう。
東京芸術大学日本画科合格者作品固有色の対比が美しい作品です。 渡された紙風船の扱いにも形を見せる工夫がなされています。
ステンレスのナイフをモチーフとし、等間隔に並べられたナイフに多少の波乱を起こす事でテーマ性を与えています。 構図やモチーフの現象、影の作り方など画面に対する配慮も、作者の作品を自然に観せる技術の高さが伺えます。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科多摩美術大学環境デザイン学科合格者作品トリッキーなモチーフですが、それにもめげない作者の真摯な姿勢が好印象を与えています。
モチーフの印象が的確に表現された魅力的な作品です。 とてもシンプルなモチーフですが、丁寧な仕事の積み重ねによって描かれているので、白い布であることと、この布の持つ独特の質感、そして空間の広がりが観るものに静かに伝わってきます。 作者の観察力と集中力が伺えます。 受験におけるデッサンには立体感や距離感を出すために、ある程度セオリーの様なものがあります。 そのプロセスを踏む事によってモチーフを一近道で表現する事は可能です。 しかしこの作品の作者はそのセオリーから少し外れる描き方で制作を進めていきました。 画面の統一感が出るベースの仕事をした後、全体の密度が徐々に上がっていくような描き方ではなく、小さな単位での丁寧な描写を拡げていく描き方です。 モチーフによってはあまり好ましくない描き進め方ですが、今回はそれが功を奏したようです。 受験デッサンのセオリーを踏むだけでなく、作者自身が感動し、そのモチーフの美しい所を表現する為の進め方を選ぶ事も大切です。 きっとこの作者は布にあたるやわらかい光や、その布が落とす美しい影に感動した事でしょう。 (木戸 太一)
芸大美大デザイン工芸科対策群像を描く場合、どこにピントを合わせて、どういう構図をとるか、というところがひとつのポイントになります。 作者はそれを理解し、見事に画面上の世界を演出しています。大作らしい見ごたえのある作品です。
この作品では、モチーフ同士の駆け引きがポイントです。 モチーフをいかに扱うかは,描き手に委ねられる訳ですが、 同じモチーフの組み合わせでも、様々な表現が考えられます。 その一つは、目の前にあるモチーフの一つ一つをよく観察し、質感や形などを丹念に描き起こし、そのモチーフの魅力を最大限まで引き出す。 もう一方は、モチーフを作品の一つの要素として捉え、四角い画面の内に自らの行為の痕跡としてモチーフを存在させ、描き手の息づかいと共にその存在感を全面に押し出す。 この作品の表現は、後者の典型として、美しく成立しています。 台上にいくつか立ち並ぶ物体の(-おそらくビンであったり、植物であったり-) 存在感のみを残し、鉛筆の素材との調和を図りつつ、台上に敷かれた布の模様は、それらをしっかりと支え得るシャープな描写が施されています。 目の前にひしめき合うモチーフを風景の様に捉え、 眺めながらもその存在や現実的な現象までも描き表そうとする作者のモノを観る目の強さと技術が、観る側に感動を与えます。 (豊福 亮)
東京芸術大学日本画科合格者作品体と頭部の視点統一があまいせいでしょうか、首元に違和感があります。もう少し俯いた動きがあると思います。 しかし女性らしさの中にも堂々とした佇まいのあるパジャントの雰囲気がよく表現されています。
コードの黒と石膏の白のコントラストに良く反応した存在感のある作品です。 前後関係をよくとらえているので、空間に広がりがあり、見るものを絵の中に引き込んでくれます。 多少タッチの粗いところがありますが、それも気にならない迫力とかっこよさが魅力的です。 (外山 慧)
東京芸術大学日本画科合格者作品風船がかすかな空気の動きに反応している風景。モチーフらしさを状況説明を使って描きあげている面白い作品です。
東京芸術大学絵画科油画専攻合格者作品様々な形態がいくつも折り重なり、密集した建築物の様な異様な風景を造り上げています。 白黒の明快なコントラストが見やすい画面を造り出し、黒の中のの細やかな描写が、この世界感へ引き込む要素になっています。
自然なやわらかい光が気持ちのよい作品になっています。 いやらしい過敏な演出をすることなく、素直にモチーフを観察し、自分のできる事をしよういう姿勢に好感が持てます。 全体的にタッチが単調なのが少し気になります。(本多 翔)
画面全体に気を配り、緻密な描写と粘り強い観察で、像の圧力を表現している秀作です。明るい調子や、反射光を上手く取り入れていけば、さらに掘り下げていけると思います。(新妻 篤)
花などの植物は、あまり手を入れすぎると汚く堅くなりがちです。 かといって、手を入れないと形になっていかない。 この作者はそんな繊細で微妙な線を表現できていますね。
形を良く観察し、理解し順序をふんで制作された重厚感のある作品に仕上がっています。 光、白い空間に置かれた石膏像といった絵の中での状況説明と目の前にある実像を描き表す比率の均衡がとれたら言う事はありません。
モチーフの雰囲気を誠実に表現している作品です。 芍薬の凛とした美しさと華やかな印象を中心に台上のモチーフを丁寧にとらえており、爽やかな空気を感じさせます。 それぞれのモチーフの関係が成立する為に、様々な角度からの情報を理解した上で表現する事でより洗練され仕上がっています。 (小椋 聡子)
基礎科Aクラス在籍生作品3校合同基礎科コンクールの作品です。 肌・髪の毛・服・目や鼻や唇のそれぞれの質感が、丁寧な描写によって描き分けられています。 全体の雰囲気に比べやや唇などが固い印象を受けますが、基礎科の間にここまでしっかりと木炭を扱えれば、受験生になってもすんなりと課題に対応出来る事でしょう。
この作品からは、光と影を使ってブルータスをこう描きたい、こう見せたいという作者の強いこだわりが感じられ、とても魅力のある作品に仕上がっています。 (菅原 道朝)
ダンボール、螺旋状プラスチック、石膏の関係など位置、形、質の違いが分かりやすく目を引きます。作者がそこに注目して作画に取り組んでいるのでしょう。 モチーフの美しさとして実際の現象を昇華できたならより魅力ある、素晴らしい絵にできる描き手の底力を感じます。(杉田 明子)
異素材の女王、しばしば彼女(作者)はそう呼ばれてきました。 黒ペンとケント紙を素材とし、黒い毛糸玉を自由に描きなさい、という課題ですが、近年の芸大入試では度々こういった通常の油彩及びデッサンとは違った形で、ペンや色鉛などの描画道具、そしてなぜか封筒を支持体としたハイセンスな出題まで出されています。 試験場で、初めて触る素材が出題される可能性も非常に高く、当然受験生にはある種のフットワークと応用力、そしてひらめきが要求されます。 しかしこの作者は、他の異素材課題に対しても毎回非常に高いポテンシャルを発揮してきました。版画でいうエッチングのような描写で丹念に描き上げられたこの1枚は、ペンという素材ゆえ、描き直しが効かない一発勝負の緊張感が漂っています。 あえて毛糸玉本体は扱わず、ほぐされた毛糸のみによるアプローチが、画面全体に絶妙な重力を発生させる役割を果たしています。 そして、画面の端から端へと伸びる糸と影によって、何も描かれていない真っ白い紙に場所を与え、紙自体が色として、空間として画面で機能しています。 白い紙の為にペンがお膳立てしてくれてるようですね。作者には非常に広い意味で、色彩を認識し空間化していく力があります。 油彩などでも類い稀なる色感の持ち主であり、そのような独自の認識が、作者の世界感を形成している要素の1つと言えるでしょう。 (大野 修平)
物のアウトラインを描けただけでは、それが正確であっても物の本質には近づけません。 線の内側に在る面=中身を描きだすことも必要です。 また、その面に色彩や調子(明暗)をのせていくことで、リアリティは増します。 しかし、絵というのは時間という制約の中で「単純化」というプロセスからは逃れられません。 単純化させる為に選び出す要素は的確でなければいけません。 また、ビジョンを明確にするために、積極的に単純化することもあります。 ひとつひとつの物を単体で細密に、大切に描くことで、日常では見逃してしまいがちな物の本質を追い、必要とされる描写を見極める眼を育てます。
2008年度多摩美術大学 グラフィックデザイン学科入試再現作品せっかくなので積み木にもう少しリズムを出したいです。 手の骨格も少々気になります。
愛知県立芸術大学日本画科合格者作品像を捉えている視点が安定していて説得力があります。 マルスの体のはり、俯瞰した表情などがこの視点により劇的な演出として役立っている構図取りの好例です。
石膏像の白さと透明ゴムホースのごく淡いブルー、にぶい光沢の対比が美しく、描き手が何に着目しているのか、絵を通して観る側に伝わる一枚です。 マルス像自体のフォルム、動きに不自然さを感じてしまうのが惜しいところです。 特に胴回りは像に沿うような具体的なタッチで追っていって欲しかったです。 (杉田 明子)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格者作品収まりの良い構図に的確な描写。良くまとまった一枚です。 ガラスの質感にもう一声メリハリが欲しいところです。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格者作品石膏の白さを表現したい作者の気持ちが伝わってくるデッサです。 手前の薪と奥のガラス容器の距離感が足りないので、しっか意識して描きましょう。
武蔵野美術大学造形学部映像学科 対策多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科 対策 誰かが居たようですね。しかも靴を脱いで階段を降りたであろうその先は、大小さまざまなブロックが並ぶ水面。 誰かは、どこから来て、そしてどこへ去ったのか。不可解で静謐ながらも、明確な動きのある作品です。
2006年度 武蔵野美術大学空間演出デザイン学科入試再現作構図が少々偏ってしまっていますが、中央に据えた瓶、林檎がとてもよく描けています。 結果オーライです。