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このデッサンはコンクールにて制作されたものです。 石膏デッサンではまず描かれた石膏象が違和感無くその石膏像であるという事が強く求められます。 そのためには自分の作品に対する既成概念をなるべく排し、物を見るのと同じ様に自らの作品を客観的に見つめ、常に根底から自らの仕事を問い直すことを反復し続ける必要があります。 その反復作業は時には辛く、とても集中力を必要とします。 作者は最後まで油断することなく自らの作品と厳しく対峙し常に客観視を怠る事無く完成させています。 その反復作業によってこそ本来存在するような世界に近づいていくのだと思います。 その上でこの作者は石膏デッサンではありながらも独自の感性や感覚を意欲的に取り込み見事調和させる事によって一枚の作品として昇華させています。 自身を厳しく律し緊張感を持って取り組んだ結果、観る人が画面にマイナスから入るのではなく、あくまで自然に、石膏自体の持つ美しさ、その石膏を取り巻く空間、作者の感性、感覚に酔いしれる事ができるのです。 欲を言えば背景のトリミングに少々難ありです。作者はこのデッサンを通じて多くの事を学べるのではないかと思います。 (大屋 和博)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科合格者作品アリアス像植物と石膏像の色味がきちんと描き分けられています。ガラスの質感も綺麗に表現されています。
手前の花のこちらに迫ってくる様子が非常に丁寧に描かれていて、作者のそれを見せたいという強い意志を感じます。 それだけに奥の石膏が描き切れていないのが残念です。(本多 翔)
デザイン工芸科対策モチーフそれぞれが安定して描かれています。手前と奥のカップ麺の書き込みが少々オーバー気味なので、もう少し自然な表現が出来ると良いでしょう。
東京芸術大学日本画科合格者作品固有色の対比が美しい作品です。 渡された紙風船の扱いにも形を見せる工夫がなされています。
芸大美大デザイン工芸科対策群像を描く場合、どこにピントを合わせて、どういう構図をとるか、というところがひとつのポイントになります。 作者はそれを理解し、見事に画面上の世界を演出しています。大作らしい見ごたえのある作品です。
東京芸術大学日本画科合格者作品体と頭部の視点統一があまいせいでしょうか、首元に違和感があります。もう少し俯いた動きがあると思います。 しかし女性らしさの中にも堂々とした佇まいのあるパジャントの雰囲気がよく表現されています。
コードの黒と石膏の白のコントラストに良く反応した存在感のある作品です。 前後関係をよくとらえているので、空間に広がりがあり、見るものを絵の中に引き込んでくれます。 多少タッチの粗いところがありますが、それも気にならない迫力とかっこよさが魅力的です。 (外山 慧)
自然なやわらかい光が気持ちのよい作品になっています。 いやらしい過敏な演出をすることなく、素直にモチーフを観察し、自分のできる事をしよういう姿勢に好感が持てます。 全体的にタッチが単調なのが少し気になります。(本多 翔)
画面全体に気を配り、緻密な描写と粘り強い観察で、像の圧力を表現している秀作です。明るい調子や、反射光を上手く取り入れていけば、さらに掘り下げていけると思います。(新妻 篤)
形を良く観察し、理解し順序をふんで制作された重厚感のある作品に仕上がっています。 光、白い空間に置かれた石膏像といった絵の中での状況説明と目の前にある実像を描き表す比率の均衡がとれたら言う事はありません。
この作品からは、光と影を使ってブルータスをこう描きたい、こう見せたいという作者の強いこだわりが感じられ、とても魅力のある作品に仕上がっています。 (菅原 道朝)
ダンボール、螺旋状プラスチック、石膏の関係など位置、形、質の違いが分かりやすく目を引きます。作者がそこに注目して作画に取り組んでいるのでしょう。 モチーフの美しさとして実際の現象を昇華できたならより魅力ある、素晴らしい絵にできる描き手の底力を感じます。(杉田 明子)
愛知県立芸術大学日本画科合格者作品像を捉えている視点が安定していて説得力があります。 マルスの体のはり、俯瞰した表情などがこの視点により劇的な演出として役立っている構図取りの好例です。
石膏像の白さと透明ゴムホースのごく淡いブルー、にぶい光沢の対比が美しく、描き手が何に着目しているのか、絵を通して観る側に伝わる一枚です。 マルス像自体のフォルム、動きに不自然さを感じてしまうのが惜しいところです。 特に胴回りは像に沿うような具体的なタッチで追っていって欲しかったです。 (杉田 明子)
多摩美術大学グラフィックデザイン学科武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科合格者作品石膏の白さを表現したい作者の気持ちが伝わってくるデッサです。 手前の薪と奥のガラス容器の距離感が足りないので、しっか意識して描きましょう。
作者の視点が安定していてみやすい作品です。マルス像が置かれている任意の台面と像自体の把握がなされています。石膏の白さがあればより魅力的になったと思います。
デザイン工芸科受験対策横のタッチが多少雑にも見えますが、しっかりしたデッサンです。 床の模様の狂いが気になるので、幾何形態など慎重に観察することが大切です。
東京芸術大学日本画科合格者作品ごつごつとしたブルータスの荒削りな印象が捉えられています。右肩の奥まっていく形の見せ方は参考になります。